よくある質問

受診・予約について

「こころとからだの不調」によって、ご自身だけで抱えるのが難しいと感じた時が受診のタイミングです。
私たちは、日常のなかで誰もがストレスや不安を感じるものです。しかし、以下のような状態が続き、日常生活や仕事、家事などに支障が出始めている場合は、どうぞ無理をせず当院へご相談ください。

【具体的な目安】

「こころ」のサイン

  • 以前なら楽しめていたことが楽しめない
  • 理由もなく涙が出たり、気分がひどく落ち込んだりする
  • イライラして家族や身近な人に当たってしまう
  • 集中力が続かず、仕事や家事でミスが増えた

「からだ」のサイン

  • 寝付きが悪い、夜中に目が覚める、熟睡感がない
  • 体がだるく、疲れが取れない
  • 検査をしても異常がないのに、動悸、めまい、吐き気、胃痛などが続く
  • 食欲がわかない、あるいは過食してしまう

【早めの受診をお勧めする理由】

精神疾患や心身症も、他の病気と同じように「早期発見・早期治療」が大切です。「これくらいで大げさかな」と思わず、まずは現在のお困りごとをそのままお話しください。当院では、精神科・心療内科の両面からお話を伺い、医学的な視点と温かな対話を通じて、あなたが本来の自分らしさを取り戻すためのお手伝いをいたします。

精神科・心療内科の診療では、患者様の状態によりお一人にかかる時間が一定しません。予約時間の少し前にご来院いただくのが最適ですが、受付手続き(保険証確認や問診票記入)を含め、診察開始まで30分から1時間前後お待ちいただく場合もございます。調子の悪い患者様へ十分な時間を確保するため、ご理解いただけますと幸いです

現在お困りのことや受診の理由、睡眠・食事の状況、これまでの生活歴(学校・仕事・ご家族のこと)など、診断と治療に必要な情報を詳しくお伺いします。必要に応じて、身体面の検査(血液検査や頭部MRIの依頼)や心理検査を行い、お一人おひとりに応じた治療方針を立てていきます。

必須ではありませんが、これまでの治療方針や薬の変遷を把握するため、お持ちいただくことをお勧めします。紹介状(情報提供書)があれば、自立支援や障害年金などの書類作成もスムーズに行えます。前医に切り出しにくい場合や遠方の場合は、お薬手帳などを持参のうえ、お気軽にご相談ください。紹介状がなくても診療いたします。

症状や経過によって異なりますが、目安として「最初は数日から1週間に1回程度、安定してきたら2週間に1回程度」と、状況に合わせて相談しながら決めていきます。

対象となる患者様について

小児科で身体的な問題がないと診断され、ストレス(こころ)の問題ではないかと疑われたら、ご相談いただけます。学童期前のお子様には、原則として親御様への助言や経過観察を中心に行いますが、多動や衝動が著しく、生活に支障がある場合には薬物療法を検討することもあります。地域の支援機関とも連携しながら、お子様の成長をサポートします。

はい、お子様(小児・思春期)から成人の方まで幅広く診療しております。当院では「コンサータ」、「ストラテラ(アトモキセチン)」、「インチュニブ」の処方も可能です。診断にあたり、頭部MRIや脳波検査、心理検査などが必要な場合は、適切な提携医療機関をご紹介し、検査を受けていただく体制を整えております。
発達障害が軽度で児童期には診断されなかったものの、思春期や成人期になり、環境の変化や学業・仕事の負荷、対人関係の困難さから様々な症状を呈して受診される方も多くいらっしゃいます。
また、「うつ病」「統合失調症」「不安障害」「適応障害」「強迫性障害」などの診断名を付けられ治療を受けていらっしゃる方で、なかなか症状が良くならずに困っている方のセカンドオピニオン(主治医の意見を踏まえつつ、別の医師に意見を求めること)や、治療の仕切り直しも承っております。
まずはお気軽にご相談ください。受診の際は、お薬手帳(薬剤情報提供書)をご持参いただければ、これまでの経過を確認し、よりスムーズに診察を進めることができます。

はい、ぜひご相談ください。認知症は進行性の病気であり、現時点では根本的な治療が難しいとされています。そのため、普段はかかりつけの内科で、認知症のお薬「アリセプト(ドネペジル)、レミニール(ガランタミン)、リバスタッチ、メマリー(メマンチン)など」を処方してもらいながら経過を見ている方も多いかと思います。
状態が安定していれば問題ありませんが、もし「周辺症状(BPSD)」と呼ばれる症状が出始めたら、精神科・メンタル内科としての専門的なケアが必要です。

  • 物盗られ妄想、幻覚、せん妄(寝ぼけのような状態)
  • 徘徊、暴力、暴言、興奮、不眠

認知症そのものを完治させることはできなくても、こうした周辺症状は、専門医による診断と適切な薬物療法によって、かなりの改善が見込めます。周辺症状が落ち着くことで、ご本人の穏やかさを取り戻し、ご家族の介護負担を大きく軽減することが可能です。
「年だから仕方ない」と諦めないでください。ご家族だけで抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。

メンタルの不調に関連して必要な場合は処方することもありますが、長期的な観点からは専門科の受診をお勧めします。当院では、甲状腺疾患や貧血、糖尿病など、メンタルに影響を及ぼす身体疾患を見逃さないよう、適切な検査や連携病院への紹介を大切にしています。

はい、可能です。当院では、未治療の方や引きこもり状態にある方への支援を積極的に行っています。
ご本人の来院が難しい場合は、まずはご家族のみで来院いただき、ご相談を承ります。事前にお電話にて状況をお伺いし、ご予約をお取りいたします。
詳しくお話を伺った上で、状況に応じてご家族による「代理受診」や、ご本人・ご家族の同意を得た上での治療導入を検討してまいります。単なる治療にとどまらず、日常生活のアドバイスから社会復帰まで、ご本人とご家族のペースに合わせて全力でサポートいたします。ひとりで悩まず、まずは一度お気軽にご相談ください。

患者様のプライバシーを尊重し、診察に集中できる環境を整えるため、当院では診察室への第三者の同席は原則としてお断りしております。
ただし、ご家族や職場の方から「病状や治療方針について医学的な質問をしたい」というご要望がある場合は、お手紙や質問状などの書面、あるいは診察前後での限定的な形での受付を検討いたします。
いただいた質問に対しては、あくまで医師としての「医学的見地」からお答えいたしますが、職場でのトラブルや人間関係の調整といった「事例性」の問題については、当院の診療範囲外となりますので回答を控えさせていただきます。
すべては患者様の権利を守り、最適な治療を行うための基本方針です。何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

お薬と治療方針について

診察のうえ、現在の病状に最も適したお薬を処方いたします。転居等で前医の継続を希望される場合は、紹介状(情報提供書)やお薬手帳を確認し、症状が安定していれば継続を検討します。
昨今、残念なことに向精神薬や睡眠薬の目的外使用(転売や乱用など)を目的とした受診が見受けられます。そのため、初診時から特定の銘柄を強く指定される場合や、医師の診察の結果、医学的見地から症状にそぐわないと判断したお薬の処方を強硬に希望される場合は、処方をお断りさせていただくことがございます。
すべての患者様に安全で質の高い医療を提供し、適切な薬物療法を継続するためのルールです。何卒、ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。

当院は内科医としての経験も持つ医師が、全人的な治療を行っております。中等度以上の症状がある場合、お薬の力を借りることで回復がスムーズになることも多いため、カウンセリング的な対話と薬物療法をバランスよく組み合わせていく方針です。

そんなことはありません。適切な治療を行い、症状が安定すれば、徐々に量を減らし(頓用へ移行)、最終的に服薬を終了された患者様も当院には多数いらっしゃいます。

費用・制度・その他

当院は「院内処方」を行っております。お会計とお薬の受け取りが当院窓口で一度に済むため、利便性が高く、院外薬局の手数料がかからない分、費用も抑えられます。
初診時の診療費(3割負担の方・お薬代込み)の目安は以下の通りです。

  • 基本の診察料:3,000円前後
  • お薬が処方された場合:+3,000円程度
  • 検査を実施した場合:+3,000円〜4,000円程度

【初診時のお支払い合計(目安)】

お薬や検査がある場合、合計で6,000円〜10,000円程度をご用意いただければ安心です。

※診察内容や処方されるお薬の種類・日数によって変動いたします。
※診断書などの書類作成を希望される場合は、別途自費での費用がかかります。
※継続的な通院が必要な方には、窓口負担が軽減される「自立支援医療制度」のご利用についてもご案内しております。

ご要望に応じて対応可能ですので、個別にご相談ください。

受けられます。確定申告の際、当院の領収書を添付して申請を行ってください。

転院の方は受給者証を受付にご提示ください。新規申請や意見書の作成は随時承っておりますので、お気軽にお申し付けください。

当院ではマイナ保険証(オンライン資格確認)を導入しており、薬剤情報等を活用した効率的な診療を行っております。また、長期処方の発行についても、病状に応じて医師が判断いたします。

専門的なご質問

「自分の症状はどちらの科に相談すべきか分からない」というご質問をよくいただきます。精神科と心療内科は、どちらもストレスや心の問題を扱いますが、「症状がどこに現れているか」によって、本来の専門領域が分かれています。

1.精神科(メンタルヘルス科)

「心の症状」が主となる場合に受診する診療科です。

  • 主な症状:気分の落ち込み、強い不安、イライラ、不眠、幻覚・幻聴、意欲がわかないなど。
  • 視点:脳の機能(生物学的側面)や心の動きを整えることで、気分の回復や生活の質の向上を目指します。

2.心療内科

ストレスによって「体の症状」が現れている場合に受診する診療科です。

  • 主な症状:ストレスによる胃痛、動悸、頭痛、過敏性腸症候群(下痢・便秘)、めまいなど(これらを「心身症」と呼びます。)
  • 視点:体に現れた症状の治療を行いながら、その原因となっている心理的ストレスとの付き合い方を検討します。

発症や経過に心理的ストレスが大きく関わっている身体的な病気のことです。胃潰瘍、喘息、アトピー性皮膚炎、片頭痛などが代表例です。内科的治療に加え、精神科的な配慮を行うことが回復に役立ちます。

1990年代以降、MRIやPETといった画像診断技術の飛躍的な進歩により、活動中の脳の状態をリアルタイムに詳しく観察することが可能となりました。これにより、かつては「心の持ちよう」と捉えられがちだった精神疾患も、脳の機能やネットワークの不調として捉え直す「生物学的精神医学」の研究が世界的に進んでいます。当院においても、こうした最新の科学的知見に基づき、お一人おひとりの症状を客観的に理解し、適切な治療を提供することで、患者様の健やかな日常をサポートいたします。