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統合失調症

 
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統合失調症の症状経過

発症危険因子 周産期障害(出生時仮死、遷延分娩) 周産期のインフルエンザ感染 ストレスに対する生物学的もろさ 遺伝的素因

脳の発達過程で生じる病気 (100人に1人の割合で発病)

誘引となるストレス体験 人間関係の悩み 不安な出来事 進路や転居、独立など環境の変化

陽性症状(大脳辺縁系の体積減少) 幻聴 妄想 興奮+不安・抑うつ

陰性症状 (前頭葉の体積減少) 感情の平板化 思考内容が貧困 無気力、周囲への無関心+認知機能障害

統合失調症

統合失調症のグラフ

それぞれの時期で目立つ症状が異なります。急性期には、「陽性症状」と「不安・抑うつ」が強く現れます。また、休息期と回復期には、「陰性症状」や「認知機能障害」が目立ちます。


急性期に目立つ症状

陽性症状

症状が不安定な「急性期」に現れることが多く、幻覚(幻聴、幻視など)や妄想、緊張状態などがみられ、話にまとまりがなく、独り言が多くなります。抗精神病薬や気分安定薬などで治療することができます。

  • 幻覚
    • (現実ではない声が)聞こえる(幻聴)
    • (現実ではないものが)見える(幻視)
    • 何か身体の中にいる(体感幻覚)
    • 電波やテレパシーで考えを送ってくる(考想伝播)
  • 妄想→現実に起こらないことを本当だと思うこと
    • 誰かに監視されている、追跡されている
    • テレビが自分のことを話す(テレビ体験)
    • 誰かに操られているような感覚をいだく(作為体験)

不安・抑うつ

不安感がひどく現れる場合があります。抗不安薬や抗うつ薬によって治療することができます。
2週間もずっと落ち込んでいたり、常に絶望感や悲観的思考に見舞われている状態になることを抑うつといいます。このような症状は、統合失調症の症状が改善し始めるころに現れることがありますが、抗うつ薬によって治療することができます。

  • 不安や緊張が強くなる
  • イライラする
  • 気持ちが落ち込む
  • 疲れやすい
  • 眠れなくなる

休息期・回復期に目立つ症状

陰性症状

症状が安定している「慢性期」に現れることが多く、感情が表に出せなくなり、引き込もり状態になったり、自発性が低下し、何もやる気がしなくなります。

  • 楽しい、悲しいなどの感情が感じられない
  • やる気がでない
  • 人に会うのがおっくう
  • 周りに対する興味や関心がなくなる
  • 自分の殻に閉じこもる

認知機能障害

記憶力・計算力・注意力・言 語力などの機能が低下し、社会で生活する上での障害(仕事や勉強、家事などの能率が落ちる)となります。現在治療の中心はこの認知機能障害とされ社会復帰のために重要となります。

  • 作業のスピードが遅くなる。
  • 思ったように話せない。
  • 会話中に、周囲の動きや物音などにとらわれて、落ち着きがなくなるなどの行動がみられます。
  • 細かなことにこだわって全体を把握できなかったり、言葉に隠された意味や比喩などを理解することができないことがあります。
  • 箱は積み上げ、衣類はタンスにしまうといった整理整頓ができなかったり、手順よく料理ができないなどの不具合が生じます。
  • 臨機応変な対応ができなくなる。

統合失調症は、治療可能な「脳の病気」です

統合失調症は、脳のはたらきが不調となり、自分の感覚をきちんと感じたり、自分の考えを頭の中でまとめたりすることが難しくなる病気です。およそ100人に1人がかかると言われており、決して特別な病気ではありません。

しかしながら、なかなか病気だということが分からなかったり、患者さん自身が病気の自覚がなかったり、「病院にかかりたくない」と抵抗して治療を受けないまま放置しているケースが多くみられます。

統合失調症は、きちんと治療を受け、適切なサポートを受けることで、良好な状態へと回復し、社会生活に復帰できる可能性が高まります。早期に専門的な治療を受けることが必要です。


統合失調症は、波がありながら回復していく病気です。

統合失調症は、きちんとした治療を受けることでゆっくり回復していく病気です。ただし、一直線に良くなるわけではなく、良くなったり悪くなったりの一進一退があります。

「良くなった」「悪くなった」と一喜一憂せず、焦らずじっくり治療に取り組みましょう。また周囲も、患者さんのペースにあわせ、回復を急がせないよう、ゆっくり病気とつきあえるようにお手伝いをしていきましょう。

図1

  1. 前兆期: 脳に疲れがたまる時期
  2. 急性期: 脳が混乱している時期
  3. 休憩期: 脳の疲れがとれていく時期
  4. 回復期: 脳のバランスが回復していく時期

統合失調症の原因

統合失調症が発症する根本的な原因は、まだ不明な点が多いですが、最近の研究で、いろいろな要因が重なって発症することが分かってきました。特に、何らかのストレスがきっかけで、脳の働きが不安定になり、こころや活動のもとである脳内の神経伝達物質(ドーパミン等)が過剰分泌されて発症するという説が有力です。

統合失調症の回復と再発予防のためには、本人に休養をすすめ、脳の働きを回復させる治療を受けると共に、ストレスを減らしたりして、うまくつきあう方法を学ぶことが重要です。

図2

【原因】
  • 生物学的要因
    • 脳内の神経伝達物質のバランス異常
      • 中脳辺縁系のドーパミンの過剰分泌→陽性症状
      • 大脳前頭前皮質のドーパミンの分泌低下→陰性症状
  • 心理的・社会的・身体的・環境的ストレスの負荷
【症状】
陽性症状

病気によって生まれる症状。幻聴や妄想など、周囲に気づかれやすい

  • 幻覚
    • 自分の悪口や噂が聞こえる。命令にする声が聞こえるなど幻聴が中心
  • 妄想
    • 周囲には理解不能な想像にとらわれる。なかでも被害妄想が中心
  • 思考障害
    • 会話にまとまりがなく、ひんぱんに脱線し、時に支離滅裂になる
    • 自分の考えが他人に伝わる感じがする
陰性症状

病気によって失われる症状。感情鈍麻や無為自閉など気づかれにくい。

  • 感情の平板化
    • 喜怒哀楽の感情が表れず、周囲の人にも無関心になる
  • 無為・自閉
    • 何もしたくない・身なりも気にしなくなる
    • 自分の世界に閉じこもって、周囲とのコミュニケーションを断つ
  • 抑うつ症状

    不安感がひどく現れる場合があります。抗不安薬や抗うつ薬によって治療することができます。
    2週間もずっと落ち込んでいたり、常に絶望感や悲観的思考に見舞われている状態になることを抑うつといいます。このような症状は、統合失調症の症状が改善し始めるころに現れることがありますが、抗うつ薬によって治療することができます。

    • 不安や緊張が強くなる
    • イライラする
    • 気持ちが落ち込む
    • 疲れやすい
    • 眠れなくなる
  • 認知機能障害

    記憶力・計算力・注意力・言 語力などの機能が低下し、社会で生活する上での障害(仕事や勉強、家事などの能率が落ちる)となります。現在治療の中心はこの認知機能障害とされ社会復帰のために重要となります。

    • 作業のスピードが遅くなる
    • 思ったように話せない
    • 会話中に、周囲の動きや物音などにとらわれて、落ち着きがなくなるなどの行動がみられます。
    • 細かなことにこだわって全体を把握できなかったり、言葉に隠された意味や比喩などを理解することができないことがあります
    • 箱は積み上げ、衣類はタンスにしまうといった整理整頓ができなかったり、手順よく料理ができないなどの不具合が生じます
    • 臨機応変な対応ができなくなる

図3


治療の3つの要素

「からだ」の面、「こころ」の面、「環境」の面に、それぞれ働きかけながら、症状の改善と再発予防をはかっていきます。さまざまな治療法を組み合わせることにより、治療効果が高まります。

図4


「からだ」の治療

生物学的治療の実施

統合失調症は、疲れた脳を休ませていくために「休養」をとることが大切です。その上で、適切な薬物療法によって、脳内のバランスを整えていきます。

また、ご本人の自然治癒力を最大限引き出すことを目的とし、充分な休養(睡眠)・規則正しい生活・栄養のある食事・適切な心身への刺激が保たれるよう心がけることが必要です。

薬物療法

統合失調症の方の脳内では、神経伝達物質(ドーパミン等)の働きが向上しているため、お薬の力をかりて、神経伝達物質の量を減らしたり、バランスを整えたりしていくことが必要になってきます。


【統合失調症の治療で使われる薬】

一昔前の薬は、症状を抑えても、副作用が強いというデメリットがありました。しかし、新しい薬は、副作用が少ないだけでなく、傷ついた脳の神経細胞の再生効果があるというメリットがあり、お薬を飲み続けることによって効果が期待されます。


【お薬を飲むときに覚えておいてほしいこと】

  1. 一般に副作用を避けるため、少しずつお薬の量を増やしていきますが、症状の重い人は臨床的に有効量から投与開始することもあります。また、脳内のバランスが整ってお薬の効果があらわれるまでに、数日〜2週間程度の時間が必要です。このため、お薬の効果があらわれるまでの間、心配になるかもしれませんが、効果が出てくるのをゆっくり待ちましょう。
  2. お薬は、人によっては副作用(口の渇き、手足のふるえ、便秘など)が出てきます。患者さんの中には、副作用が心配になり、お薬を飲まなかったり、減らしてしまったりする場合がありますが、きちんと主治医に相談しましょう。
  3. 統合失調症は、再発の危険性が高い病気ですので、自分の判断で薬を減らしたりやめたりすると非常に危険です。お薬は、症状がよくなっても、再発予防のために少量飲み続けることが必要になってきます。お薬の依存性や習慣性を心配される方もいらっしゃいますが、医師の指示に従って使用すれば問題ありません。

「こころ」の治療

精神的安定をはかる

こころの病気の治療では、不安や悩みを、ひとりで抱えこまないことが大切です。そのため、主治医との対話が治療の中で重視されています。

また、病気の治し方、再発予防、服薬や生活習慣の自己管理方法などを助言・指導します。


「環境」の治療

生活上の問題解決

統合失調症は心身の治療だけでなく患者さんの生活環境や社会環境を整え、ストレスを減らす方法を提案し、ストレスの対処法を助言・指導します。

当院では、患者さんご本人の生活力を取り戻すリハビリ指導を行うと共に、生活サポートの一環として、経済・生活支援制度や復職支援のための助言・指導や必要書類の作成などを行います。

リハビリテーション(作業療法)

精神科でのリハビリテーションを「作業療法(OT:Occupational Therapy)」といいます。必要な方は、他施設をご紹介します。


【統合失調症に対するリハビリテーションの目的】

  1. ストレス対処法の獲得
  2. リラックス法の獲得
  3. 対人交流の向上・改善
  4. 余暇活動の獲得
  5. 生活に必要な技術の向上
  6. 自己のペース配分の獲得

生活支援

様々な生活の悩みについてご相談にのります。

  • 障害福祉サービスや訪問看護、デイケア等の在宅サービスに関する相談
  • 外来治療費など、医療費の相談
  • その他、さまざまな福祉サービスについての相談